(Japanese)Yageoが3度目の値上げへ
台湾の経済紙『工商時報』によるとYageoでは低容量、高圧、携帯電話用途の三種の製品について納期を1カ月から最大6カ月に延ばした他、これらの約18%に当たる分について、価格を15~30%引き上げた。
同紙によると、台湾系の販売チャネルやEMS(電子機器受託製造サービス)の元に17年9月7日、値上げを告げるYageoの通知が届いた。新しい価格は新規受注分から即日適用になる。
工商時報によると、今回の値上げについてYageoでは車載、中容量、大容量向けが多くの生産能力を消費し、低容量、中圧、高圧、携帯電話用にしわ寄せが行っているためと説明した。また、低容量、中圧、高圧、携帯電話用で生産能力を拡大する計画はないとしている。
同紙は、米アップル(Apple)や中国系企業の新製品が間もなく発売されるのを背景に、MLCCの供給不足が17年第3四半期、15%まで拡大、同第4四半期はさらに拡大するとした。
同紙の伝えた台湾の市場関係者は、Yageoが今年2回目までで25〜40%値上げしたが、受動部品は部品表(BOM)の2%を占めるにとどまるため、3度目の値上げも容認されるとの見方を示した。