(Japanese)TOSHIBA、原発損失で資本増強を検討

東芝は1227日、米国の原子力発電設備事業で数千億円規模の減損損失を計上する可能性があると発表した。

具体的な損失額を精査し、2016年第3四半期(4―12月期)連結決算に反映させる計画。

東芝は成長の柱である原発事業における巨額損失の発生で、経営再建は厳しさを増す。

減損額によっては債務超過に陥る可能性がある。綱川智社長は「資本増強を含めて対策を検討したい」との意向を示した。

東芝は米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)を通じ、原発建設やサービスを手がけるCB&Iストーン・アンド・ウェブスター(S&W)を15年末に買収した。

S&Wの資産価値を評価する中で「のれん」が数千億円規模に膨らむ見通しとなり、その減損リスクも顕在化した。