(Japanese)中国SMICが伊LFoudry買収 – 車載半導体に本格参入
中国最大手の半導体ファウンドリであるSemiconductor Manufacturing International Corporation(SMIC:中芯国際集成電路製造)が、イタリアの半導体ファウンドリLFoundryの株式の70%を取得するとの発表があった。取得額は4,900万ユーロ(約55億6,500万円)で、取得後の出資比率はSMIC70%, 親会社2社がそれぞれ15%ずつとなる。
SMICによると、「今回の買収は、中国本土のファウンドリにとって始めての海外半導体メーカー買収であり、この買収により、海外への拡大を図ることができるようになり、真の国際化に向けた大きな一歩となる。今後、SMICは、LFoundryがいままで得意としてきた自動車向け半導体市場に公式に参入することになる」とコメントしているほか、「半導体産業はグローバルな規模の産業であり、中国本土の半導体ファウンドリにとっても、海外に生産拠点を持つことが、ビジネスとしての成功に向けた先例となる。一方のLFoundryにとっても、急成長する巨大市場(中国)へアクセスするチャンスとなる。今後、両社は一丸となってユーロおよびアジア市場の開拓を進めていく」と、欧州およびアジア地域での存在感を高める取り組みを行っていくとしている。
SMICの2015年の売り上げ規模は22億4000万ドルで、直近となる2016年第1四半期にも前年同期比24.4%成長と、中国の半導体投資ブームの波に乗り急成長している。