(Japanese)UMCが東莞に新工場、3拠点の生産を集約
EMS(電子機器の受託製造サービス)事業を手掛けるユー・エム・シー・エレクトロニクス(埼玉県上尾市、UMC)は2、広東省東莞市橋頭鎮に子会社を設立し、新工場を設けると発表した。中国の生産拠点4拠点のうち、3拠点を新工場に集約する。基板実装と成形業務の生産能力の増強が狙い。8月から操業を開始する予定。
子会社の名称は三和盛電子製造(東莞)。資本金は1,000万米ドル(約10億2,000万円)で、UMCの香港子会社が100%出資する。新工場の延べ床面積は3万8,700平方メートルで、従業員は2,000人規模となる予定。新工場はレンタル工場を利用し、2,500万米ドルを投じる。これまで3拠点で手掛けていた車載向け製品を一手に生産する。3拠点からの生産機能の移転は7~12月に順次進めていく。
集約される3拠点は◇深セン工場(深セン市竜崗区平湖鎮、3月末時点の従業員数1,458人)◇坂田工場(深セン市竜崗区坂田街道、同115人)◇常平工場(東莞市常平鎮、同500人)――。深セン工場と坂田工場では基板実装を手掛け、主に電気自動車(EV)の動力部分に使われるパワーコントロールユニット向け製品を生産してきた。常平工場では車載向けプラスチック射出成形金型を手掛けてきた。中国の生産拠点のうち、東莞市鳳崗鎮にある工場はこれまで通り生産を続けていく。中国の生産拠点の製品は主に中国国内の日系自動車部品メーカーなどに供給されている。