(Japanese)テスラModel 3ギヤボックス受注の台湾社、米国工場検討
(Japanese)テスラModel 3ギヤボックス受注の台湾社、米国工場検討
EV(電気自動車)大手米テスラ(Tesla)が2017年に発売する低価格モデル「Model 3」のギヤボックスと差動装置を受注したギヤ製造加工の台湾HARTECH(和大)が、5000万米ドルを投じて米国工場の設立を検討している模様だ。
台湾紙『聯合報』(2016年6月24日付)が報じた。同紙によると、Model 3の発注規模は年50万台。一方で、HARTECH台湾工場の生産能力は同30万台しかない。このため同紙は、今回の受注によりHARTECは生産能力の拡張が不可欠だとした上で、同社が19年の量産本格化を見すえ、カリフォルニア州かメキシコとの国境近くに米国工場の設立を検討し始めたと伝えた。
同紙の伝えたテスラのある台湾系サプライチェーンは、「テスラの発注規模はこれまでさほど大きなものではなかった。このためテスラは、サプライチェーンに米国工場の建設を強要できなかった。ただ、Model 3は年50万台が予想されることから、サプライチェーンも米国進出が視野に入ってきた」と述べた。
聯合報によると、Model 3用の受注獲得を受け、HARTECHでは検討中の米国工場以外にも、10億NTドル(1NTドル=約3.3円)を投じて台湾嘉義県大埔美に建設している新工場が間もなく竣工する。当初、生産ライン2本でスタートするが、今後の受注を見ながら増設も検討するという。