(Japanese)オムロンは、同社従来比で2倍の検出距離を実現した次世代近接センサ「E2E-NEXT」発売すると発表

自動車や自動車部品の工場では、1時間の設備停止が大きな機会損失につながることが多く、設備停止の頻度や時間を削減することが、経営上の重要な課題となっている。E2E-NEXTの開発にあたりエンジン部品の製造現場に対し同社が行った調査では、突発的な設備停止が年間約1,600時間発生しており、そのうちの15%(240時間)が、近接センサと検出物体との衝突や誤動作によるものであることが分かった。近接センサの検出距離を長距離化することで、設備の経年劣化による摩耗や振動によって発生する衝突や誤動作を削減することは可能だが、既存の技術では周囲の温度変化の影響によって検出の安定性が損なわれるため、長距離検出は困難だった。

E2E-NEXTは、同社従来品と比較し約2倍の検出距離となる40mm(最大)を実現したことで、自動車や自動車部品の工場において、検出物体との衝突故障や誤動作により設備が停止する回数を従来の1/3に削減することを可能とする。また、e-治具は故障時の近接センサの交換にかかる時間を従来の約10分から10秒に短縮することで、故障箇所の確認から、装置の一部解体、センサの交換、配線、動作確認といった一連の作業により平均で約60分かかっていた設備停止後の復旧時間を約50分に短縮することを可能とする。