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(Japanese) リコー電子デバイスが新製品

 リコー電子デバイスは、車載一般電装品など向けにCMOSプロセス技術を用いた高耐圧電源ICシリーズのボルテージレギュレータ「R1560/R1561シリーズ」とボルテージディレクタ「R3160シリーズ」を発売した。R1560/R1561シリーズは、最大入力電圧60V100mA出力でありながら、消費電流が少ないLDOR1560シリーズの消費電力は3.0μAで、R1561シリーズの消費電流は20μAと比較的高いが過渡応答特性に優れた製品となっている。 R3160シリーズの検出電圧範囲は10V48V、検出精度は±1.5%~±1.75%となっている。同社従来製品の動作最大電圧は36V42Vであったのに対し、同シリーズは60Vと高くなっていることから、48Vバッテリシステムの車載機器や産業機器に適するとしている。 同製品シリーズは車載一般電装品向けに加え、車載アクセサリ、産業機器、民生用向けと用途に合わせて4つの品質ランクをラインアップしていくという。なお、同製品シリーズの月産規模は200万個との計画です。

(Japanese)OMRONが「オートメーションセンタ」(ATC)をシンガポールに開設

OMRONのアジア・パシフィックエリアにおける制御機器の販売、顧客サポート・サービスを統括するオムロンアジアパシフィックは、自動化技術で企業各社と製造現場の課題を解決するための「オートメーションセンタ」(ATC)をシンガポールに開設したことを発表した。これにより、同社のATCは世界で9拠点となった。

ATCは、研究開発機能を備えたショールームで、同施設はシンガポールにおいて今後2年間に行う1,350万シンガポールドルのロボティクス関連投資の一部となる。

同施設には、製造現場のインテリジェント化や見える化を加速させる技術を紹介する「スマート・フューチャーファクトリー」および「フューチャーCEOコックピット」などがあり、これらは、AIIoTといった技術の製造現場への適用に取り組み、各企業にものづくりの未来を紹介する場となっている。

同国では製造業がGDP(国内総生産)の約20%を占めており、最新のスマート・マニュファクチャリングの実現に資する技術開発の動向を把握することが重要視されている。ATCでは、さまざまな業種に対し、新たなアイデアの実践および体験ができるプラットフォームを提供していくことで、企業の課題解決に取り組んでいくとしている。

 

(Japanese)オムロンは、同社従来比で2倍の検出距離を実現した次世代近接センサ「E2E-NEXT」発売すると発表

自動車や自動車部品の工場では、1時間の設備停止が大きな機会損失につながることが多く、設備停止の頻度や時間を削減することが、経営上の重要な課題となっている。E2E-NEXTの開発にあたりエンジン部品の製造現場に対し同社が行った調査では、突発的な設備停止が年間約1,600時間発生しており、そのうちの15%(240時間)が、近接センサと検出物体との衝突や誤動作によるものであることが分かった。近接センサの検出距離を長距離化することで、設備の経年劣化による摩耗や振動によって発生する衝突や誤動作を削減することは可能だが、既存の技術では周囲の温度変化の影響によって検出の安定性が損なわれるため、長距離検出は困難だった。

E2E-NEXTは、同社従来品と比較し約2倍の検出距離となる40mm(最大)を実現したことで、自動車や自動車部品の工場において、検出物体との衝突故障や誤動作により設備が停止する回数を従来の1/3に削減することを可能とする。また、e-治具は故障時の近接センサの交換にかかる時間を従来の約10分から10秒に短縮することで、故障箇所の確認から、装置の一部解体、センサの交換、配線、動作確認といった一連の作業により平均で約60分かかっていた設備停止後の復旧時間を約50分に短縮することを可能とする。