(Japanese)静止電流が260nAの電源IC、SIIが3月に量産へ
SIIは、「第3回 ウェアラブルEXPO」で、開発中の同期整流型 降圧スイッチングレギュレーター「S-85S1A/85S1Pシリーズ」や、
エナジーハーベスト用電源IC「S-8880A」などを展示した。
同製品の特長は、超低消費電流と強調する。静止時の電流は260nA、100μA負荷時の効率は90.3%を実現した。
一般的なレギュレーターと比較すると、バッテリー駆動時間を最大2.5倍に向上するという。
一般的なDC-DCレギュレーターの静止電流は数十マイクロアンペア、性能が良くても数マイクロアンペアである。
260nAの静止電流は、業界最小クラス。
スイッチングには、高速な応答特性を実現するCOT(Constant On Time)制御方式を採用。
同社が時計用ICで培ってきたローパワー技術をCOT制御方式と組み合わせることで、超消費電流を実現できたという。
低電圧誤動作防止やサーマルシャットダウン、過電流制限、自動復帰型短絡保護、ソフトスタートなどの保護機能も搭載している。