(Japanese)TDKは、車載用途に向けた新製品を3つ発表

(Japanese)TDKは、ドイツ・ミュンヘンで開催中の「electronica 2016」に記者説明会を開き、車載用途に向けた新製品を3つ発表した。

ESD保護機能内蔵のLED向け薄型回路基板、耐振動特性が高いアルミ電解コンデンサー、触覚フィードバック機能を備えたピエゾアクチュエーターである。

ESD保護機能内蔵のLED向け薄型回路基板はセラミック製で「CeraPad」と呼ぶ。

EPCOSブランドの積層基板製品で、この基板にLEDを搭載することで、別途ESD部品を搭載する必要がなくなる。

すなわち、CeraPadによって、高いESD保護性能と小型化を両立できるという。

 

自動車のヘッドライトやスマートフォン用フラッシュにおけるLEDシステムに最適な製品だとする。

新製品のESD保護性能は最大25kVで、標準的なツェナーダイオードの3倍以上の保護性能だという。

薄いことも特徴である。厚さは300µ~400µmで、一般的な基板の3倍以上の熱伝導性を持つとする。

CeraPadは、顧客の要件に応じて、標準はんだ(Sn/Ag/Cu、260℃)でのリフロー処理と共晶接合(AuSn、320℃)の両仕様で用意できる。

また、CeraPadの熱膨張率はLEDとほぼ同じの6 ppm/Kであり、温度変化による回路基板とLED間の機械的ストレスはほとんどないという。