(Japanese)Canyon BridgeのLattice Semiconductor買収案が微妙になった。

201611月、米国に拠点を置くCanyon Bridge Capital Partnersが、米国のFPGAメーカーLattice Semiconductor13億米ドルで買収すると発表した。これに対し、米国の規制当局が「待った」をかけている。

中国の中央政府との関係を持つ企業買収ファンドと、米国企業との組み合わせに対し、国家機密を考慮する規制当局が疑念を抱いて警鐘を鳴らす。理論的には、米国の技術メーカーが関与する全ての合併買収提案が中止になる可能性もある。

Reuters20161128日に、「中国の企業登記情報から、Canyon Bridgeが、中国の中央政府から資金提供を受けていることや、同政府が手掛ける宇宙開発事業にも間接的に関与していることが明らかになった」と報じている。また、中国国営企業登録情報からの数十件の申請について調査したところ、中国の最高国家行政機関である国務院が、Canyon Bridgeに資金を提供していることが明らかになったという。

もしこれが事実であれば、Canyon BridgeによるLattice Semiconductorの買収が、暗礁に乗り上げるかもしれない。CFIUSによる承認を受けられない可能性があるためだ。たとえ承認されたとしても、Lattice Semiconductorが今回の合併買収を発表した時に、2017年初頭には買収取引を完了できるとしていた予定が、遅れる可能性もある。