(Japanese)HONDAが中国に新工場、再び投資拡大

ホンダは中国湖北省武漢市に乗用車の新工場を建設する。早ければ年内にも着工し、2019年春をメドに稼働する。総投資額は数百億円で中国の生産能力を2割引き上げる。中長期で成長余地が大きい世界最大市場の中国で日本を超える生産体制を整える。

日本企業の中国事業縮小が相次ぎ、ホンダも一時新工場の建設計画を取りやめた。ただ中国政府が昨年10月に小型車減税を導入したことで市場が回復。ホンダの中国の生産能力は年間100万台強で日本とほぼ同水準だが、新工場建設で米国に次ぐ市場という位置付けが鮮明になる。日本車は小型車に強く、減税効果を追い風に日産自動車も新型車の投入を増やし、トヨタ自動車は広東省広州市で新工場建設を急いでいる。ホンダは中国向けの大規模な完成車工場を広州市に3工場持つほか武漢市に2工場を抱える。

新工場の生産能力は稼働当初は年12万台分で、需要動向を見極めて順次、年産24万台まで増強する。中国全体(輸出専用工場除く)では、現在の108万台から130万台強へ2割上がる。