(Japanese) 中国からの鉄鋼対日輸出は微減
中国では鉄鋼の過剰生産が問題視されており、政府は2016 年から5 年間で粗鋼生産能力の1 億~1 億5,000
万トン削減やゾンビ企業を淘汰する方針を打ち出している。そうした中、中国の鉄鋼輸出量は2016 年上半期、対
世界で前年同期比9.1%増の5,759 万トンと増加したが、伸びは前期(13.2%増)より若干鈍化した(図1)。なお、
対日輸出について日本の輸入統計でみると、輸入量は前年同期比微減となっている(図2)。中国からは、タイ
(73.4%増)、ベトナム(44.2%増)、中東(サウジアラビア90.5%増)などへ汎用品の輸出が足元で増えている一
方で、日本については線材(建築現場などで使用される)など汎用品需要が強くなかったことが微減の理由として
指摘できる。