(Japanese)独オスラム、照明器具事業を売却 中国企業などに460億円超

(Japanese)独オスラム、照明器具事業を売却 中国企業などに460億円超

照明世界2位の独オスラムは照明器具事業を中国の同業や投資会社からなる企業グループに売却すると発表した。売却額は4億ユーロ(約460億円)超。価格競争が激しくなるなか、売上高の4割を占める器具事業はコスト競争力のある中国企業に任せ、半導体製造やサービスなど高付加価値分野に注力する。 売却するのは蛍光灯や白熱灯、発光ダイオード(LED)照明を手掛ける子会社のレドバンス。中国LED照明大手の木林森や中国に拠点を置く投資会社など3社で構成する企業グループに、2017年9月までに売る予定だ。レドバンスの約8800人の従業員のうち、独国内の雇用は維持することでも合意した。 レドバンスの15年9月期の売上高は約20億ユーロとオスラムグループ全体の40%を占めた。オスラムは売却後もLED照明の性能を左右する半導体の供給を続ける。自らは中核的な技術や、照明を使った省エネサービスの事業に集中する。 木林森側は照明の世界ブランドであるオスラムを継続使用でき、一段の規模拡大でコスト競争力を高める。今回の買収で投資会社を巻き込んだことで追加の設備投資の資金面の手当ても整えた。