(Japanese)華為、スマホ発注2割削減か 16年下半期分 ハイエンド伸び悩み

華為、スマホ発注2割削減か 16年下半期分 ハイエンド伸び悩み

スマートフォン大手、中国Huawei(ファーウェイ=華為)が、2016年下半期分のスマホ生産発注を大幅に削減した模様だ。

Huweiではこれまで、16年通年のスマホ出荷目標を1億4000万台に設定していたが、下半期分の発注を20%削減、通年目標も最高で1億2000万台に下方修正した。ファーウェイは16年第1四半期のスマホ世界シェア(出荷台数ベース)で、24.5%の韓国サムスン電子(Samsung Electronics)、15.3%の米アップル(Apple)に次ぎ8.2%で3位につけている(=IDC調べ)。報道の伝えた台湾駐在の香港系金融機関のアナリストは、Huaweiがハイエンド機種を中心に発注を調整したと指摘。ハイエンド市場では、Huaweiと中国OPPO(欧珀)の2社が比較的好調ではあるが、Huaweiはハイエンド製品の販売が内部で設定した目標を達成できないでいるとした。理由として、「Huawei P9」「Huawei Mate 8」の価格がいずれも先代より5%程度高くなったことを挙げた。このアナリストはさらに、Huaweiの16年通年スマホ出荷見通しを、前年の1億800万台から11~20%増の1億2000万~1億3000万台だとし、成長の原動力はエントリー市場向けのブランド「Honor」(栄耀)だとした。報道はさらに、Huawei、OPPO、中国Xiaomi(シャオミ=小米科技)、中国Vivoの中国系スマホ大手4社が、レンズ、スピーカーなどの部品を同じサプライヤーから調達していると報じている。