(Japanese)LG化学とサムスンSDIのEV電池、中国で認証されず、計画大幅見直しの恐れ

(Japanese) LG化学とサムスンSDIのEV電池、中国で認証されず 計画大幅見直しの恐れ

 台湾の経済紙『工商時報』は2016年6月22日付で、EV(電気自動車)用電池の韓国系大手2社、LG化学(LG Chem)、サムスンSDIが、中国政府の認証を取得できておらず、世界最大の自動車市場である中国での生産計画の見直しを迫られる恐れがあると報じた。

工商時報によると、LG化学、サムスンSDIは6月21日、中国政府に対しEV用電池の認証申請をしたが、却下されたことを明らかにした。両社とも再度申請するとしているが、同紙は、認証を獲得できないということは、中国政府からの補助金も得られないと言うことだと指摘。同紙の伝えたあるアナリストは、「中国のEVは、価格の40%を中国政府の補助金が占める。中国政府からの補助金を獲得できない電池サプライヤーは、客を失う恐れがある」と指摘した。

工商時報によると、LG化学は江蘇省南京、サムスンSDIは陝西省西安にEV用電池工場がある。生産能力はLG化学南京工場が年産5万台分、サムスンSDI西安工場は同4万台分だという。LG化学の中国系顧客には上海汽車集団(SAIC)、奇瑞汽車(Cherry)、サムスンSDIは鄭州宇通客車、北汽福田汽車だとしている。